洞爺丸遭難追悼集です。昭和３０年９月に発行の非売品です。「慟哭」の項には、当時の報道記録写真が多数載っています。「記録」の項には、遭難から海難審判までの克明な記録が掲載されています。｛想出」の項には、遺族が綴る故人の追悼と多くの遺影が掲載されています。今では個人情報保護で遺影がこの様に掲載される事はないですが、当時の追悼集には１０９ページから２９２ページまで遺影の写真があり、そこに経歴、当時の職業、遺族、遺族の住所、その他、思い出、が記され，一人一人の遺影を見て、胸が痛みます。最後に遭難者ほぼ全員の氏名が記載されています。私が函館の小学５年生、父が国鉄職員時の大惨事で、その後この事が気になり、少しずつ事故の資料を集めました。いつか整理して新たな台風１５号のドキュメント小説をとの思いがありましたが、８０歳の年になり、終活で整理することにしました、この追悼集が一番胸を打ち、見るたびに時として涙がこぼれました。オークションに出すのがためらいましたが、だれか新たなるドキュメンタリーや小説を書く人の資料にと思い出品しました。本の状態は表紙、中身とも状態は良いです。横３０センチ、縦２２センチ、厚さ約３センチです。